工場に通い始めて

マイタケ工場に通い始めて3週間が過ぎた。

行き帰りの道にもだいぶ慣れた。

年末年始は路面が凍結していて、田んぼに突っ込んでいる車や、堤防から落ちそうになりギリギリ止まっている車を見かけた。

なかなかスリリングだった。

朝早の田園風景は雪で真っ白だったり、霧で霞んでいたり、朝日が綺麗だったりと毎日変化があり美しい。

タイミングが良ければ写真を撮ろうと、車にカメラを積んでいる。

 

仕事は大分慣れた。

大方は肉体労働で、仕事はすぐに覚えた。

工場で働く人の3割以上が海外からの労働者で、通い始めてすぐにその雰囲気に馴染めた。

工場と同時にクリニックの仕事もしているので、なかなか制作する時間を持てないのが残念だ。

今はこれも有りだと思っている。

そのうちに動き出すだろう。

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霧の田圃に朝陽が昇る

 

ここのところ

月曜日から五泉市にある、マイタケを製造する工場で働いている。

この冬の期間限定の短期の仕事で、高時給。

募集に飛びついた。

 

職場までは片道35キロ程、阿賀野川の堤防の上の道を通って行く。

工場は内陸部にあるので、新潟市より雪が降る。

遠いのは仕方ないが、雪道だけが気掛かりだ。

 

 

近況です。

海外のコンペには参加したが、落選だった。

まだ少しハードルが高かったようだ。

 

朱鷺メッセでの展示を振り返ると、そこそこ絵が売れて良かった。

でもこのスタンスで食べていくには到底無理なので、残りの人生を考えて大きな見直しが必要だと感じた。

 

まだ具体的な目標を定めて無いが、売れる小さな作品を作るより、自然の力を借りた作品は、人を感動するものがあるのでは無いかと考え、そちらにシフトしようと思った。

その為には大きな作品を作る必要がある気がしている。

当然資金と制作場所が必要になる。

 

そんな時派遣会社から、五泉市の仕事がメールで届いたので、やる事にした。

工場はマイタケを作っている。

正月も休みが無くフル稼働するので、実家に帰る機会がない。

去年はコロナだという事で帰省しなかった。

両親は高齢なので会っておきたい。

そこで働き始める前の、先週の月曜に帰省することにした。

田舎に帰る前に作品を展示中の東京のレストラン、エスクリーバに顔を出そうと思った。

ついでに一泊して、レストランを紹介してくれた友人と会う約束をした。

 

不思議な事だが、次の日にエスクリーバから絵を撤収して欲しいと連絡があった。

 

その前に長岡のグループ展が開催中だったので、11日土曜日に会場に行ってきた。

白根でワークショップをしてくれた方がいらして、お話できて嬉しかった。

以前の予備校の生徒さんが、東京から見にきてくれて、感動した。とても嬉しかった。

東京から観に来てくれたのに、ただ売れる、当たり障りのない絵を展示している事が申し訳なかった。

感動する作品を作らないといけないと思った。

 

月曜日の夜中に新潟を出て下道で東京に向かった。

湯沢では夜道、霙が降っていて視界が悪かった。

関越トンネルを抜けて沼田まで来ると、朝日が登り見事な青空だった。

赤城山榛名山が良く見えて嬉しかった。

しばらく走ると車内がだんだん暑くなり、窓を開けて走った。

新潟ではあり得ない事だ。

熊谷まで来ると、富士山がくっきり見えた。

以前住んでいた赤山に寄り、飼っていた猫のチビクロちゃんとマルコちゃんを埋めた所で手を合わせて来た。

過去の思い出が蘇り、じんわり来た。

エスクリーバの撤収はあっけなく終わった。

渋谷で友人と共通の友人と三人で飲んだ。

レストランを紹介してくれた友人の話も興味深いが、もう一人の友人の話が新鮮で驚きだった。

寝ずに、食事もせずに働いていた話。

周りの人は体調を崩したりしたが、彼はとにかく働き続けた話。

仕事の代金を自分で決めて、会社がその要求通りに賃金を支払ってくれた話。

自分の仕事に自信を持っているのが、伝わってくる。

150%やり切るという事を力説していて、飲んだ席でも真剣に相手の話を聞き、自分の意見を話す姿勢が印象的だった。

 

翌日は雨だった。

時間があったので、ホテルを出ると浅草にある、叔母の御墓参りをした。

生前お世話になった事を思い出し、深く頭を下げた。

 

実家の両親は予想以上に元気だった。

今日は8千歩歩いたと教えてくれた。

3、4年前にガンが見つかり、余命3ヶ月と言われ闘病生活をしていた人とは思えない程、元気だった。

次の日は叔父にあったり、高校時代の友人と飲んだりして過ごした。

夕方、昔偉いお坊さんが修行をしたという山に登り、山頂の岩山から鈴鹿山脈の向こうに見える夕陽に手を合わせて来た。

次の日は両親と温泉に行った。

両親も温泉に浸かるのは3年ぶりだといって喜んで行くれた。

 

日曜日には長岡の絵を撤収して来た。

グループ展のメンバーは、僕以外全て女性で若い人達ばかり。

お父さんみたいな年齢の自分と、話を合わせてくれて、ありがとうございました。

遠くから見に来てくれた方、ありがとうございます。

 

次の飛躍の為に、また明日から働きます。

マイタケ工場で働きながら、夜は

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赤城高原に登る朝日


クリニックの仕事をします。

明日は大雪みたいで、ちょっと不安です。

焦らないように気をつけながら、運転します。

 

皆様は、どうぞ良い年末年始をお迎えください。

 

 

12月のグループ展

12月に長岡のギャラリー、「たびのそら家」さんでグループ展をします。

 

「たびのそら屋」のオーナーさんは、新潟に来た当初から、個展をずっと観に来てくださっていて、今回何人かの作家の方達と一緒に、展示をさせていただくことになりました。

とてもありがたいことです。

 

今回は木の葉のスタンプの作品を中心に

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gift


展示しようと思います。

興味のある方は、長岡のギャラリー「たびのそら屋」迄、旅気分でいらしてください。

 

今回新潟に住んでらっしゃる方に、DMを送りませんが、DMが欲しいという方は、下記メールアドレスまで、お名前とご住所をお知らせください。

tatsumihouse@hotmail.com

 

捨てる

相変わらず、あれをしなくては、これをやらなくちゃと、様々なことが未整理のまま、

脳みその中にコロコロと捨てられています。

一つ一つ片付けていけば良いのですが、それぞれに期限があっていけません。

これもあった、あれもあったと慌てることの無いように、したいですがなかなか整理できていない(取捨選択出来ない)です。

 

夏のある日からテレビを見なくなりました。

以前は天気予報、寝る前の歯磨きタイムにニュースを見ていて、特にスポーツニュースを見て、大谷選手がホームランを打ったとか見て、その都度に一喜一憂していたのですが、止めました。

 

余計な情報が入らなくなったことは、少しだけメリットなのでしょうか。

総理大臣が変わったことも一昨日妻から聞きました。

特にコロナの事は頭から消えました。

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木枯らしが吹いて


天気予報を見ないので、今の状況(天気)を受け入れるだけです。

 

 

お菓子を食べるのを止めました。

といっても完全に止めていませんが、以前は柿の種を買ってきて、毎日食べていました。

胃の調子が悪くなり、止めました。

今は食べ物をよく噛むよう心がけています。

 

次は何を捨てるのかわかりませんが、良く捨てられるようにしたいです。

万代島ギャラリー’21個展終了

個展が終了しました。

いつも観に来てくださいまして、ありがとうございます。

遠方からも来て下さいまして、ありがとうございました。

会期中3日間、自分の都合で休んでしまい、申し訳ございませんでした。

その間観に来てくれた方とお会い出来なくて、すいませんでした。

 

展示の反省は、少し準備不足でした。

特に描写する作品の手の入りが足りませんでした。

新しい試みの作品をもう少し造る予定でしたが、出来ませんでした。

この展示でのことを忘れないように、次に進みます。

 

次の予定ですが、依頼された年賀状の絵を描くこと。

それが終わったら、12月に長岡の「たびのそら屋」さんでグループ展が予定されています。

その作品造りと準備です。

 

来年は、県外あるいは国外で発表したいです。

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朝陽の恵み

 

 

 

アートギャラリー万代島、個展のお知らせ

一昨日の新潟はよく晴れていたが、昨日は曇り、時々大雨、時々晴れで、また冬型に戻った。

だんだん寒くなってきた。

 

一昨日のこと、郵便局までDMに貼る切手を買いに走っていった。

午後6時半を過ぎていたので、周りはすっかり暗かった。

白鳥が何羽か上空を叫びながら飛んでいった。

 

なんで新潟駅も近い、こんな賑やかな街の上を、鳴きながら飛んでいくんだろう、と不思議に思えて、白鳥の気持ちになってみた。

 

きっと何日も掛けて、シベリアから飛んできているのだろう。

途中疲れて着いてこれなくなった仲間もいるかもしれない。

嵐にあって、大変な思いをしながら飛んで来たのだろう。

日中飛んでいたら日本海で日が暮れました。

遠くに新潟の街の灯りが見えます。

リーダーは去年この明かりを頼りに、その先にある越冬地迄飛んでいったことがあります。

リダーはあの灯りの向こうに行けば目的地だよ、もうすぐだよと仲間を鼓舞します。

 

そして新潟の街の上空を通過します。

海を超えてきた安心感と、もうすぐ長い旅が終わるという気持ちの高ぶりが、あの鳴声なんだろう。

と想像したら、自分も胸が熱くなってきた。

 

 

個展のご案内です。

会期は、今月27日(水)〜11月7日(日)迄です。

場所は、朱鷺メッセ2Fにある、「アートギャラリー万代島」です。

時間は10:00〜18:00迄で、最終日のみ17:00迄とさせて頂きます。

 

絵の内容は花の写実がメインです。

他に小作品もたくさんあります。

最近制作した海の絵もあります。

よろしかったらいらしてください。

 

昨日DM出しましたので、2、3日で届くと思います。

僕は住所録とかの整理が苦手で、名簿から名前が抜けてしまうことは十分あると思います。

最近DMが来ないなあと思っている方がいらっしゃいましたら、下記アドレス迄メールをください。

すぐにご案内を差し上げます。

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’21万代島DM裏

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'21万代島DM表

 

木枯らしが吹く

新潟は昨日から大風が吹いて、大荒れの天気。

気温もぐんと下がって、今日は一日中曇って、時々雨。

冬型の天気がやってきた。

太平洋側は晴天なんだろうなと想像すると、羨ましい。

 

猫を飼っている。

そのネコが高齢で、しかもグルメなので、食べ物の好き嫌いが激しい。

妻はいろんな猫缶を出すが、食べない時があり、それらは廃棄してしまう。

今年の冬は大雪で、カラスはどうやって餌を探すんだろうと心配になり、

近所の緑地にその餌を置いていたことがある。

カラスは餌を待っていて、僕を見ると飛んできたりした。

僕はカラスを見てもどのカラスかわからないのに、カラスは他の人間と僕を区別するなんて、とても賢い生き物だ。

その餌やりが夏前まで続いて、ある日行くと野良ネコが待っていて、餌をくれと催促された。

その日を境にカラスの餌やりは止めた。

 

もう半月も前の事だろうか、朝からカラスの鳴き声が騒々しい。

一匹のカラスが家の屋根の上で、散々に騒いでいる。

どうやら餌をくれと言っているようだ。

でもまた餌やりが復活するのも面倒な事だと、騒いだら餌をやる習慣も良くないことだと、要求を無視する。

その後も大声で鳴きながら、とたん屋根をどんどん鳴らして飛んだりして、

「そこにいるのはわかってるんだぞ、餌をくれ」

と怖いくらいに鳴いている。

それでも無視してしまった。

 

1時間ぐらい経っただろうか、家の反対側の屋根に行き、一階のヒサシに飛び移り何かをし始めた。

これはまずいと急いで洗面所へ行ったが、もう遅かった。

そこにあるはずのアシナガバチの巣は無くなっていた。

脇の道路でカラスが巣をメチャクチャに壊して、首を傾げてこちらを見ていた。

 

とても賢い生き物だ。

僕らが時々アシナガバチの巣を観察していたのを知っていたのだろうか。

餌をあげれば良かったと思ったが遅かった。

あれだけ鳴き続けるのには、何か理由があったからだろうに。

 

その後巣のあった軒下を眺めると、何匹もアシナガバチがやって来ては、あるはずの巣がそこに無くて、飛び去っては次の蜂がやって来てを繰り返していた。

次第にその数も減っていった。

 

家族の一員のように思い、観察していたので残念だ。

我が家を失った蜂たちは何処へ飛んでいったのだろうか。

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雲の間から点す一瞬の光