夏の終わりから秋に、ピッピという美しい声で鳴く、鉦叩きという虫がいる。
我が家ではピッピ虫と呼んでいる
オスがメスを呼んで鳴いているのだが、冬が近くなるにつれて沢山鳴いていた虫の数がだんだん少なくなり、最後の一匹が鳴く声が弱々しくなってくると「冬が来るなあ」となんだか切なくなってくるのを覚えている。
一週間ほど前に暖かくて、勘違いしたのか、春なのにピッピと鳴いている。
ここのところ寒気のせいで朝冷え込んだのだろうか、鳴き声が聞こえなくなった。
季節外れで生まれてきて、居るはずのないパートナーを求めて、「誰かいませんか〜」と一人必死に叫んでいる姿を思うと、なんとも切ない気持ちになる。
東京のレストランに絵を飾って貰える件で、月曜日に東京まで搬入に行く予定だっが、コロナの影響で、中止になった。
少しがっくりだが、レストランの事を考えると、絵が飾れないなんて大した事はない。
騒動が過ぎ去ったら、また飾って貰えるよう、それまでにいい絵を造りたい。