相変わらず、微熱は続いてる
ネットで何気なく調べたら、ストレス性の微熱というのがあるらしく、職場に行って検温しているから、体温が上がってしまうのかもしれない
高校の時の友人が出張で山形に来ている
それで遊びに来ないか?と誘ってくれた
たまたまシフトで土曜、日曜日が休日だったので、山形に行ってきた
どこに行きたいか聞かて、いまいち良いプランが浮かばなくて、月山麓にある湯殿山神社に行くことにした
早速地形図を買って山の形を見てみると、マンタかコウモリか謎の生き物が翼を広げて飛んでいるような形が見えてきて、地図からも何か特別な山だと読み取れた
友人の仮宅に一泊して翌朝早く
国道から外れて、細い山道をくねくねと1時間ほど走ると、神社に向かう有料道路の入り口があり、そこから3キロ程坂道を上がると巨大な鳥居が見えてきて、その前が駐車場なっていた
駐車場に車を停めて鳥居をくぐり神社まで、上り坂をひたすら登る
標高は千メートルくらいで、高原の日差しが眩しい
鋭い形の山が二つ狛犬のように手前にそびえ立ち、その間から奥になだらかな高い山が見える
それが湯殿山らしい
どんな社があるんだろうかと想像しながら、さらに山を登ると道が終わり土産物屋が現れる
神社はそこから下った所にあるらしい
細い道を下ると、撮影禁止の看板が目に入る
さらに進むと、高原の小川の谷筋に、小さな小屋が点在している
立派な社があるものとばかり思っていたので、ちょっと拍子抜けする、がとりあえず行ってみる
古来から伝承された山岳信仰の厳かな空気が感じられて
撮影禁止というのもなんだかわかるような気がする
この何もない谷間の空気を感じ取って欲しいということなのだろう
入り口で靴と靴下を脱いで、入山料を収めお祓いをしてもらう
戴いた紙で出来た人形を体に当てて小川に流すと、無病息災、ご利益があるらしい
小川には何体もの人形が浮いていた
裸足になりコンクリートで固められた谷筋の道を下ると正面に大きな岩が現れる
これが御神体らしい
岩の上に温泉が出ているらしく、濡れた岩から湯気が出ている
今思うことをお参りして、帰り道にあった足湯に浸かり再び来た道を戻った
大自然の中、昔から続く祈りの場を体感出来、とても良い時間を過ごした
現代でさえも車で来るのに大変な、秘境といえるような山奥に
昔の人は歩いてここまで来たなんて驚かされる
遠くに月山の穏やかな山容が見える
山頂には月山神社があるらしい
いつか登ってみたいと思った