ありんこ

家の前の広場に大家さんがいつもより強力な除草剤を撒いたのだろうか、たくさん居たアリンコの姿を余り見かけなくなった。


出勤の行き帰りの電車で、本を読んでいる。時代小説が好きで司馬遼太郎の本をよく読んでいたのですが、今は松本清張の「無宿人別帳」という本をよんでいる。
江戸時代の頃、江戸へ流れて来た人達が、罪も無く捕えられて佐渡金山に送られたり、やっても居ない罪を着せられ牢屋の中に入れられて殺されたりと、人間の命がを蟻ん子のように扱われる、悲惨な境遇の人間物語で、つい物語に引き込まれるのだが、朝っぱらから重い心持ちになる。

自分の存在意義ってなんだろう 、いやいや、そんなもんどうでも良い事なのさ、蟻ん子や雑草のようにその日を懸命に生きて、陽の光を浴びて伸びる奴はどんどんと伸びればいい、日当りが悪くて痩せた土に生えて来た奴はそれはそれでしょうがない事なんでそれでいい。

先を見てまあがんばろう。