谷根という所

新潟にやってくる前、妻が家を留守にするというので、残された猫の世話掛として、一週間程妻のマンションに泊まった事がある。
その時に知り合いの人が、柏崎の美術館で写真展のディレクションをした、というので柏崎まで写真展を観に行って来た。
その帰りに、自然の豊かな所でサイクリングをしようと思い、地形図を見ると山間に閉ざされたような集落があり行ってみる事にした。
美術館からは峠道を越えて、水源地のダムを過ぎてまたトンネルを越えて、ようやく谷根という集落へ辿り着いた。
米山の麓にあり、部落にはのんびりした時が流れ、成長した稲の緑が風に揺れていた。
その後結婚して新潟に来てから、一度だけ妻と谷根に行った。
その谷根にギャラリーがあり、観たい展示がやっているというので、昨日行って来た。
輪島から漆器職人の方の作品で、妻は丁寧に観てまわり、一組のお椀を買い求めた。
帰り道、日本海には佐渡が島が良く見えた。