台風の一生

シャワーを浴びると気持ちよかったのが、急に薄ら寒くておっくうになって来た。
テレビで大雪山の雪景色を見て、少し前迄の暑さが懐かしくなって来る。

一昨日の台風の去った次の日、庭を見ると二抱えくらいありそうな大きな、立ち枯れの木が、根本から倒れていた。

家の裏山の神社の森には、こんな立ち枯れの大木が、まだ2本もある。
そのうちの一本には、キクラゲがびっしりと生えるので、それを採って鍋にしたり、炒めたりと、結構恩恵を受けてはいる。
しかし斜面の方向的にみて、その2本が倒れるとすると、僕の家に直撃しそうだ。
頼むから、倒れて来ないで欲しいがそうもいかないだろう?

街を歩くと、至る所に骨組みがバラケそうで、ビニールの剥がれた傘が、たくさん捨ててあった。
気持ちはわかるが、捨ててはいけない。
荒川の河川敷にある、ゴルフの打ちっぱなし場は、雨の後にたくさん水溜まりが出来るのだが、今回のは大きな池になって、青空に雲が写っていた。

これだけ騒がれて、テレビで台風の現在地を何度も確認してしまったのだが、今日になってその後の彼の行方は知らない。
何処へいったんだろう?

なんて考えると、生き物のように感じられた。

大陸に高気圧が張り出していて、迷走したあげくに熱帯低気圧に変わり、消滅するのがいたり



今回のは、活きが良かった。

青春時代を沖縄辺りでくすぶっていたのだが、進路を定めると勢いを増して、日本列島に沿ってもの凄い勢いで北上して行った。