北越製紙

学生時代にゼミの研修旅行で、北越製紙の長岡工場に行った事がある。
その時工場の方に、大きな水彩紙のロールを造って欲しいとお願いした。
市販のロール紙の大きい物で1500㎜のがあったが、北越製紙さんは高さが2メートル、長さが20メートルの水彩紙のロールを造ってくれた。
早速大学で使ってみたが、思っていた紙と違うもので、そのまま使わずにしまってあった。
それが10年程前に、その紙を使って絵を描くと、独特なにじみ方をする事がわかり、今では花のカレンダーの原画など、その紙を使って描いている。
その紙も残り少なくなって来た。
2、3年前から、いろんな画材屋さんを回って、何種類もの水彩紙を買って試してみたのだが、丁度いい具合の紙がなかなか見つからなかった。
それが何のご縁か、現在住んでいる所が北越製紙の新潟工場のすぐ近くで、町内のお祭りには必ず北越製紙の人が参加する。
そこで、以前一度挨拶をして、水彩紙を探している事を伝えた事があったが、話はうやむやに流れてしまっていた。

一昨日歩いて5分とかからない工場を訪れて、自分が使っている紙のサンプルを持って行って、探している旨を伝えて帰って来た。
今日になって長岡の工場から、水彩紙のサンプルが送られて来たと、担当の方に電話を頂き、サンプルを貰い受け、先程試してみた。
ひょっとすると探していたものに近いような、良い感触の紙が2、3あり、明日ちゃんと験してみようと思う。
しかし、北越製紙さんとまたご縁があるなんて、ほんとにありがたい事です。

写真は北越製紙に通じている、めったに通らない引き込み線です。