9/8 浜松町1

一昨日はまた新宿の夜を撮りに行った。
新宿西口を出て右の方に歩いて、さくらやの角をまた右に曲がるとガード下をくぐる道がある。
そこに小さなペットショップがあるのだが通り過ぎるカップルや、若い女の子達がガラスケースの中の猫や犬を眺めては、指を指している。
ぼくは基本的にペットショップなんてなくてもいいと考えている。商品としてのペットの扱われ方に疑問があるからだ。
特に歌舞伎町やら繁華街にペットショップがあるのはなおの事おかしいと思う。お酒を飲んだ帰りにおねえちゃんとお金持ちが「ちょっと見てカワイイ」などと言って通りがかりにペットショップのショウケースを覗いてみる。その時に金持ちのおっさんが「どれか好きなの買ってやるよ」
なんていうパターンもあったりするんじゃないかと思うわけだ。欲望のはけ口みたいな街に、ペットショップがあり、そんな店で買い物をする文化というか意識がどこかおかしいと思うのだ。生き物はつい衝動買いしてしまうような商品では無いからだ。

一昨日もその小さなペットショップの前を通り過ぎようとすると、多くの人がショウケースの猫を見ている。ぼくは撮影しようとカメラを構えて良く見ると、猫が6匹ちょうど丸くなれるくらいの小さなショウケースに、子猫が五匹も入れられて居て、一匹の子猫が外に出たくてガラスケースを右に左に動き回っている。普通猫はそんな行動はしないのだが、そいつは外に出たくて右に左に必死なんだと思う。そいつが他の寝ている猫に乗っかったりするもんで他の猫が怒って喧嘩したりしてじゃれてるようにも見える、でも彼等は狭い所に閉じ込められたストレスでイライラしているのがよく分かる。
それをみていた女の子達は「カワイイ、カワイイ」を連発していた。確かに猫の悲痛な叫びも人間から見ると、仕草のかわいい子猫ちゃんでしかないのだろう。そんな光景を見ると悲しいと同時に怒りがこみ上げてもくる。
そうやってカワイイと買い始めた猫を、手に負えないと途中で捨ててしまったりする人も中にはいるんだろう。

写真は浜松町です。浜松町と言うと東京タワーと芝の増上寺、それに竹芝桟橋でしょうか。