新潟絵屋の二人展

一気に夏になりました。

1週間くらい前か、あっもう夏だなと思う瞬間がありました。

そんな季節を敏感に感じられる歳になったんだなと、ありがたい事です。

 

展示のお知らせです。

今月30日(木)から7月13日(水)迄。

新潟市中央区上大川前通り10番町にある、新潟絵屋です。

niigata-eya.jp

同じくアーティストの古田木綿子さんとの二人展です。

古田さんもある手法を使い、偶然に出来る自然の模様で作品を作っています。

同じタイプの二人ということで、企画された方が僕のことが頭に浮かんだのだそうです。

 

今回僕の作品は木の葉のペタペタや、描写した絵はありません。

雨、雪、波、風の自然任せシリーズです。

 

興味のある方は是非いらしてください。

絵屋で見かけたタンポポの綿毛

 

湯殿山

小判草の実がたくさんなって、風に揺れている。

この時期の新潟は、暑くも寒くもなく、とても過ごしやすい。

 

先週は最後の雪の絵を作りに、山形の湯殿山に泊まりがけで出かけて来た。

車中泊では奇妙な体験をした。

月山、湯殿山一体は特別な気を感じる所だ。

 

朝起きて見ると予想より多くの残雪があり、朝から雪の絵の制作に取り組む

雪はシャーベットで、足場も悪く、制作はなかなか上手くいかなかった。

制作し終えた絵を、絵の具が動かなくなる迄、水平にして乾かす。

乾くまで周辺のブナ林を散策した。

雪解け水が流れて川になっていく水の音。

野鳥の鳴き声に癒された。

 

家に帰り出来上がった絵をみて驚いた。

僕が感じる、湯殿山のイメージが現れていた。

雪の残るブナ林

 

この季節

相変わらず、雪のある斜面を探して、山に行っている。

今行っているのは、標高400mくらいの峠道、1週間前は通れなかったところが、通行できるようになった。

車道のすぐ脇に車を停めて、絵の具と画面(紙を貼ったパネル)を取り出す。

画面に適当に絵の具を盛る。

雪の斜面が汚いので、表面をスコップで削り白い雪を出す。

そして絵を雪の斜面に滑らせる。

滑らせた後、雪面に残った雪を削り取り、別の画面に盛る。

それでもまだ絵の具が残るので、出来るだけ回収して、バケツに入れて、自宅に持ち帰る。

この季節は気温が高いので絵の具と絡んだ雪がすぐに溶け出す。

この溶けている時が鮮やかで、とても美しい。

勢い付いてどんどん溶けていき、ある程度したら落ち着き、午前中には動かなくなる。

それらを車に積んで山を降りる。

 

完全に乾いた作品を見るとあの鮮やかさが無く、落ち着いてしまう。

またあの鮮やかな瞬間を見たくて、絵を雪に滑らせるのかもしれない。

 

今シーズンはもう終わりかもしれない、と思いながらもあと1回ぐらい出来たらいいな。

5月11日雪の絵、雪が溶けて流れ出す。

 

 

 

未来への10カウント

先日、天使ちゃんから電話が掛かってきた。

キムタク主演のドラマ「未来への10カウント」の部屋の壁に僕の作品を使いたいということでした。

来週(5月5日)の木曜日夜9時から放映される、ドラマの中の学校の会議室の壁に、絵が掛けられているそうです。

お見逃しなく。

 

今年は冬の間ずっと工場で働いていたので、雪の絵の製作が出来なかった。

今頃になって雪の絵の製作に火が付いた。

残雪の斜面の残る山へ行って、絵を製作している。

なかなか良い斜面が無くて、新潟県山形県の県境、山北地区迄行って、さらに林道を分け入り雪の斜面にたどり着きます。

この時期新雪はあり得ないので、雪の上には、木の枝、木の葉、土、砂利などが乗っている。

それらを出来るだけ取り除いて斜面を作ります。

早朝に山に着きますが、朝日が登ってくると雪面が溶け出して、シャーベット常になります。

出来るだけ硬いうちに絵を滑らせたいのですが、なかなかそうも行きません。

時間との闘いです。

この季節、山は喜びに溢れています。

若葉が光を浴びて歌い出し、暖かくなりカエルも虫も蛇もみんな喜んでいます。

恋の季節です。

 

喜び溢れる若葉


今製作している作品は、6月30日から7月13日迄「新潟絵屋」で開催される

古田木綿子さんとの二人展で展示をする事になると思います。

展示のご案内はまた日が近づいたら、再度告知します。

スペース

先週咲き始めた梅が二、三日前に満開になったと思ったら、

一昨日咲き始めた桜が明日には満開になりそうだ

梅と桜が同時に咲いていて

新潟にも、一気に春がやって来た。

 

三月いっぱいでマイタケ工場の仕事は終了した

通い慣れた堤防沿いの道も通ることが無くなった。

色々な人との出会いも面白いが、

場所との縁も面白い

そういえば埼玉から新潟に来て丁度10年になる

あの時はトラックを借りて荷物を積んで関越道を走ったのを思い出す

 

僕は持ち物が多い

写真のフィルムやプリントが沢山ある。

絵のパネルも多い。

絵の種類も雨の絵やら雪の絵やら風、波と色々やるので、

道具や絵の具なども、それぞれ沢山ある。

絵を作るアトリエにも、スペースが無いほど物が多くなったので

近所に荷物を置かせてもらえる部屋を借りたいと言っていたら

歩いてすぐのところにある、

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菜っ葉に当たる光


空き家の二階を貸してもらえる事になった。

それで連日荷物を整理して、運んでと引越しのようで忙しい

もうしばらくそんな日が続きそうだ。

 

今月で終了

冬の間雲に覆われて、山頂を見られない日が多かった、工場の裏山も

最近は全体の姿が現れる事が多くなった。

田んぼの雪もすっかり溶けて、あちこちに居た白鳥も姿を見せなくなった。

朝早めに着くと、田んぼの脇に車を停めて、山を眺めながら歯を磨くのが習慣になった。

 

マイタケ工場の仕事も今月で終了する。

相変わらずハードな日とそうでない時とあるが、楽しんでやっている。

 

残りの仕事を丁寧にやりたいと思う。

そして、終わったら裏山に登りたい。

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工場の裏山と飛んでいる白鳥

 

そんな日々

マイタケ工場との契約が3月末迄延長になり、

変わらずに、工場に通っている。

クリニックの仕事も同時に続けている

雪道の運転にも慣れた

 

作品制作からは遠ざかっている

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マイタケ工場の裏山

こんな作品を作りたいと頭に思い描き

次の日もそのイメージを思い起こし

その次の日もとやるうちに、最初のイメージがどんなものだったかが、曖昧になってくるのがわかる

唯一、行き帰りに撮影する雪の景色がクリエイティブな行為

そんな日々