台湾からの友人

She has a lot of good friends.
昨日の最終近くの新幹線で奥さんの友人がアメリカから新潟に来てくれた。
奥さんが、アメリカに留学していた時に、彼女も台湾からの留学生で、シェアハウスのルームメートだったようだ。
彼女は3度目の来日で、以前にも奥さんの家を訪ねて来て、今回は4年ぶりらしいのだが、駅のホームで抱き合ってお互いの再会を喜んでいた。

奥さんは英語がぺらぺらしゃべれるが、困った事にぼくは英語がわからない。

それがいきなり、英語オンリーの暮らしになってしまった。
奥さんが居る時は、彼女との英語での会話を奥さんに任せて、僕はニコニコしてれば良かったのだが、今日は朝から奥さんが会社に出かけて行って、その後彼女と僕とが取り残されてしまった。

その後が大変だった。いきなり英語だけで話せと言っても、まったく脳みそが付いていかないし、うんと昔に受験勉強で無理矢理詰め込んだ単語熟語など、さっぱり忘れて出て来ない。
しかし彼女が実に素敵な人で、日本の映画を見る事があり日本語にも興味があるらしく、カタカナの看板を見ては読んでみたり、わからないと質問してくれたりと、ぼくとの困難で不自由な会話を嫌な顔をせずに気長に付き合ってくれた。
午前中は日曜大工の店の園芸コーナーで、植木鉢やらプランターを買って、その後奥さんの職場にあるビルのレストランでランチを奥さんと3人で食べて、午後は折り畳み自転車を車に積んで大きくて浅い池(潟)の周りの小道を一周した。
広々とした美しい景色と、たくさんの小鳥のさえずりが僕たちにリラックスを与えてくれた。
帰る頃には、難しい会話は出来ないが、少しずつお互いに相手の言わんとする事がわかって来たようだ。このまま一年も一緒にいれば、もっともっと英語が上手くなるだろうと、勝手に想像した。

しかし彼女は、つねに明るく軽快で、素直で素敵な人だった。

僕の奥さんにはそんな友だちが沢山居る。
なぜかみんな、明るく前向きで素敵な人達が多い。
そんな奥さんがぼくをパートナーとして選んだのはどうにもおかしい事だが、ぼくにとってはとってもありがたい事です。