バラ

近所に大きくて見事なバラが咲いている家があって、家の前を通る度に見事なバラだな、絵を描きたいなと思っていた。
昨日ハサミとペットボトルに水を入れて、あとお礼のクルミやレーズンがぎっしり詰まパンを用意した。
玄関でチャイムを鳴らすと、おばあさんが出て来て、「バラがきれいで一輪下さい。」と聞いたのだが耳が遠いらしく「はあ?」と言うので、再度大きな声で聞くと、「○○さんの花だよ隣だよ
」と教えてくれた。

隣に行くと、うっそうと木が茂り、玄関などなさそうに見えたのが、良く見ると木々の間に細い道が見えた、奥に入って玄関脇のチャイムを押すと中から女性が出て来て絵を描きたいのでと言うと、「木が痛むから本当は切りたく無い」と言いながら、一輪のバラを切ってくれた。
お礼にパンを渡すと喜んでくれた。
持って帰って、花瓶に挿すと丁度花が欲しかったと、奥さんが喜んでくれた。
今日は一日バラの絵を描いていた、なかなか思うように描けない。