松浜で名月

台風が去ってから、ばつぐんに晴れた良い天気が続いている。
こんなにカラッと晴れた良い日には山にでも登って写真を撮って来たいと思いつつもそんな時間がなく、いろいろと作業に追われている。
去年も描いた花の絵のカレンダーを今年も造ろうと思い、今回の展示に間に合わせるつもりだったのだが、遅れに遅れて出来上がりが10月4日頃になりそうだ。
そしてとうとう明後日は個展前日の作品搬入の日だ。

そんななか、今日は中秋の名月で天気も良いというので、松浜の先の浜辺で月明かりの中、奥さんと晩ご飯を食べて来た。
京都の個展の時にお客さんとのお話の中で、昔の人がたらいか何かに水を張り水に映る月を見て楽しんでいた。
というような話がおぼろげに頭に残っていて、この機会にやってみることにした。

薄月明かりの中、おむすびや百さんのつってくれた名月の太巻きや、お寿司をいただいた。
暗くて物が見えないぶん、複雑な味の奥行きを楽しんだ。
奥さんは盃にお酒を注いで、映る月を探していた。

一年に一度くらい、電気に頼らず月明かりを楽しむ日があっても良いとおもった。