子猫との生活は楽しいが、大変だ
母親を求めて泣き叫び、僕の肩に登ってはうなじや、首を突くように舐める(吸う)。
子猫の爪が鋭く手が傷だらけになるし、子猫の舌なのにザラザラで、舐められると痛い。
部屋中を歩き回り、物を倒し、ひっくり返し、絵を描く所ではない。
そんなこんなで大変だと愚痴ると、宿のお婆様が引き受けてくれる事になった。
この猫を新潟に連れて帰ろうかとも考えたが、新潟の借家はペット禁止なのでそれも出来ないだろう。
この家の猫になるのなら、この家の人の手に託すのが良いのだろう。
たまに覗いてみるが、とても元気だ。
猫が居なくなると、部屋も片付いて、仕事もはかどる。
もうすぐヤマネコの絵が完成しそうだ。
何度も繰り返すが、対馬は自然がとても豊かだ。
それを具体的に感じているのが、昆虫の多さだと思う。
おおナメクジ、カタツムリ、斑猫やら、いろんなカミキリムシ、クワガタ、マイマイカブリ、ミツバチにオオスズメバチ、大きなムカデも全然珍しく無い。
それらを餌にしている、ネズミや小鳥、それを食べている対馬ヤマネコは対馬の自然の豊かさを象徴する存在なのだろう。
蛍が今の時期は、夕暮れ時から沢山出ている。
蛍を見に車で走ると、ヘッドランプの目の前を鹿が横切り、テンが走り去り、昨日は猪親子に出会した。
蛍スポットに着いて、車のライトを消すと、静かな川の流れに蛍のトンネルが、渦を巻くように、ずーと向こうまで続いていた。