山荘は標高140m程の峠にある。
ここに山荘を作ったのはオーナーのお父さんだそうだ。
役所に勤めていた退職金を注ぎ込んで、ここに山荘を建てたらしい。
当初はこんな所に山荘を作ってと、バカにされた事もあるそうだが、今は北海道からも、全国から、海外からも人が沢山来られると、話してくださる。
山荘には対馬に豊富にある、巨大な石が多く使われている。
巨大な石を組んだ灯籠や、石段、飛び石に、展望台と、この山荘の景観を作っている。
そこに植えられた色々な木々、や花達。
今は紫陽花と甘草の花、少し前は鉄砲ゆり、小さなドクダミの花も咲いている。
心の安らぐ、美しい庭だ。
今日ようやく龍の絵が完成した。
たまたま大阪から来ていたお客様が、この絵を見て、感動された。
この絵はあなたが選ばれて龍が描いてくれと依頼されたもので、龍も喜んでいる。
とおっしゃった。
涙がじんわり出てきた。
なんで対馬に来て、宿の主人に言われるまま龍の絵を描き始めたのだが、龍に興味があるわけでもないし、とりあえず描き始めた。
描いてみるとなんだか上手く形になって行った。
そして今日出来上がった。
この龍の絵は、太陽信仰を唱えた奈良時代の偉人が眠る、山を守っていると言われる白い龍の絵。
完成して、お墓の近くでお参りをして、絵を奉納し山荘に飾らせて頂く予定です。