神の岬

今日は久しぶりに午後から雨が降っている。

昨日の夜はチビちゃんの事を考えていたら、なんだか寝つけなくなった。

猫との出会いは、いい思い出もあるが、何故か悲しい思い出が多い。

 

チビちゃんが亡くなる前日は、対馬で一番好きな所、神の岬に一人で出掛けた。

宿の主人に岬の入り口まで車で送ってもらい、2時頃戻ると言い残して、山道を上り始めた。

この対馬最南端の岬の何が素晴らしいかというと、標高100m程の、獣道のような深い森の山道を進んでいくと、所々に突然視界が開けて、眼下に海が見えるところと。

岬の突端からは何もない、どこまでも続く海と空。

それが良い。

 

今回は中程の断崖の上の眺めのいい所まで行って、折り返して途中から海に出て、大きな岩棚の上でご飯を食べてビールを飲む予定。

地形図を見ながら道のない木々の間を降って行き、岩棚にたどり着く。

そこで海を眺めながら宿の主人が作ってくれた弁当を食べる。

卵焼きにウインナー、おにぎり。

宿の主人は口は悪いが優しい人だ。

帰りは山道では無く海岸線を歩く事にする。

行けるかどうかわからなかったが、行ける所までと行って、ダメだったら山を登ろうと行ってみる。

途中プライベートな素敵なビーチを見つけ、すっぽんぽんで初泳ぎ。

その後崖を登ったりしながら登山道の入り口に着いて時計を見ると、1時59分45秒。

僕には良くある不思議な感覚だ。

美しい入江