上越へ

木曜日より新潟は上越高田に行って来ました。
心動かされる旅になりました。

少し休みがとれたので、桜の時期を見越して、寺町の取材をしようと以前から気になっていた高田に行く事にしました。

桜はまだ蕾みで、梅の花がまだ残っているのに驚きましたが、滞在中は暖かく昨日当たりには開花をしたんじゃないかと思います。

62寺が密集するその多くが浄土真宗のお寺で、寺町を実際取材しながら歩いてみたのですが何か閑散としていて、古くから残る商店街の方がおもしろく、途中からはそちらの取材に切り替えて取材を続ける事にしました。
商店街には、豪雪地帯特有の雁木が軒を連ねて何キロにも渡って連なっている所もあり、その雁木も近代的なアーケードとは違い、古い昔に造られたであろう木製の物ばかりで、昭和にタイムスリップした感じになり、楽しかったです。

街中建物はボロでも家の前は掃き清められて、色とりどりの花が置かれていたりします。店の軒先の看板も古く昔に造られたものを店先に掲げていて、なかには字が読めないようなものもあります。
郵便ポストも昔の円筒形のポストが残っている所があり、古い物を未だに大切にしているんだと感じられます。これは現代の日本の見直す所でもあるんじゃあないかと思うんです。

夜の町の灯りは暗く軒下を歩いていて不思議な気持ちになります。ぼくが小さい頃も夜はこんな感じの暗さだったなあと、思い出します。

雁木の軒先には、至る所にツバメの巣があり、人の手が届きそうな所にもツバメの巣があったりします。いかに町の人が毎年来るツバメを大切にしているかが伺い知れます。
ツバメの糞が汚いと敬遠されがちな事でしょうに、東京には見られなくなった光景です。

そんな街を歩いて気付く事はコンビにが無いんです。スーパーも雁木の街から少し離れた所にあったりします。昔ながらの八百屋さんだったり魚屋さんだったり洋品店には古いマネキンががんばって立っています。
そこに住んでいる人の多くはお年寄りなのでしょう、所々人の住んでいない建物もあり、滞在2日の間にも忌中の立て札のある家が3軒ありました。
古くて素敵な街だなあと外部の人間が考えるよりも深刻な問題もあるようです。

高田の街のファンになってしまいました。また是非訪れたいと思います。

今回も大量の写真を撮りまくりまして、途中でフイルムが無くなり、しかしこんな街にポジフイルムなんて売っている訳も無く、デジカメと6×7のカメラを活用して凌ぎました。
これまた現像代が怖いです。
今回掲載の写真はデジカメによる物です。フィルムが出来たらまた掲載したいと思います。
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