9月25日回送2

2023年カレンダーがようやく出来ました。

2、3日前に印刷に出して、20日頃に出来上がります。

また詳しくご紹介します。

 

9月25日、晴天。

出来上がったパネルを車に積んでみて、パネルが水平にならない事に気がついた。

なんとか、斜めにして車に積み込んで、出かけた。

前日に浜の波の様子を観察して、波が急過ぎない所。

かといって退屈でなくて変化のある所。

渚を、探してある地点に目星を付けておいた。

当日にまた波に晒す場所を、改めて観察して見てみる予定だった。

この日の満潮は12時頃で、16時頃はだんだん潮が引いていく時間に当たった。

昨日と潮の満ち引きの時間が、1時間づつずれていくのをネットで初めて知った。

 

3時に浜について、荷物を全部運び出し、6枚のパネルをボルトで固定する作業に取り掛かった。

浜は少し陽が傾いて、夕涼みに散歩する人、海を眺めている人で賑わっていた。

風が少しあり、パネルが風に煽られて、護岸のコンクリートにパネルが触れたのか、気がついたら紙が破れていた。

仕方のない事だが、少し落ち込んだ。

なんとか連結し終えた頃に、古田さん達が駆け付けてくれた。

当初古田さんと、古田さんのご主人と、僕の三人でトライする予定だったのが、娘さんと、息子さんの家族4人で手伝ってもらえる事になった。これがとても助かった。

その内妻も自転車で来てくれて、撮影に参加してもらう事になった。

 

まずは予定の砂浜迄パネルを運ぶ作業。

7mは思ったより長くて、6枚のパネルをボルトで固定はしたが、風で煽られると連結部分が弱くて、折れ曲がる。

風に煽られながら、みんなでカニ歩きをする。

後で妻の撮った映像を見ると、長いパネルの下に5人の足がちょこちょこと動いていて、ムカデがぞろぞろ移動してるみたいで、面白かった。

休み休み目的の波打ち際まで運び終える。

 

長い画面をどう波に晒して、引き上げるか、話し合いが始まった。

僕は絵を置いて引きずって丘まで引き上げると考えて、引き上げるロープを用意していたが、それだと砂浜を引く時に、パネルの重さで濡れた紙が敗れる危険がある。

という事で、みんなで波打ち際に水平に画面を置いて、波が被って引いたら、また水平に画面を持って丘に引き上げるというやり方で、意見がまとまった。

その間に、僕がボルトでパネルを繋ぎ合わせる作業をしていた時に破れた紙のところを、おにぎりのご飯をこねて糊にして、紙を張り合わせようと古田さんがおにぎりを取りに行ってくれた。

米粒をこねて糊にして、なんとか紙を貼り合わせた。

僕にはない発想で、とても助かった。

波の掛かり具合がどれくらいが理想か、波が7で余白が3とを説明した。

 

じゃあ本番という所で、古田さんがみんな手を合わせて円陣を組み、「いくぞー、おー」

と掛け声をかけて、みんなでパネルを持って、僕が波のタイミングを見極めて、「ハイ」

の掛け声で渚に置いた。

次の波で早くも画面の左半分が9割がた波が被った。右半分は波が来なくて真っ白なままだった。

次の波はうまい具合に右半分だけ波が被った。

7対3の割合が理想的だったが、結局は九割近くが水に浸かってしまった。

引き上げるのも一糸乱れず、みんなで引き上げた。

 

丘の上までみんなで運んで、ブルーシートを掛けて、乾いたら明日引き取りに来る事にした。

夕暮れ時の光が綺麗で、海の向こうに佐渡島がはっきり見えた。

古田さんご主人と息子さんが巨大なシャボン玉を作って、陽が落ちた浜辺に巨大なシャボン玉が飛んでいくのが幻想的で面白かった。

9月24日の浜辺