9月25日回想

9月25日、朝から快晴。

町内の人たちが、今日は良い天気ですねと、声をかけているのが聞こえる。

今日のマイ、イベントのための準備は、大方昨日の夜迄に準備が出来た。

あとは何日も掛けて制作したパネルを車に積み込んで、待ち合わせの16時迄に、関谷浜までそれらを運んで、パネルを繋ぎ合わせ波にトライするだけ。

 

このマイイベントは、9月30日締め切りのコンペに提出する作品の一つとして、制作をしようと考えた。

長さ10メートルのパネルを海の波に晒して、波の絵を作ろうという試みだ。

前々からやろうと思っていたのだが、思い付くのは簡単で、実際に行動しよとすると、パネルの制作から、パネルに貼る大きな紙の事とか考えるだけで面倒そうで、行動するのを後回しにしていた。

中でもその大きなパネルを、海辺で波に晒して、引き上げるのに、どうしても人手が必要で、友達の居ない自分にはなかなか踏ん切れない要因の一つになっていた。

「10メートルのパネルを波に晒して、引き上げるのを手伝って欲しい」

なんて馬鹿げた事を聞いてくれる人がいるだろうか、断られるのが普通だろうと、考えては嫌になり後回しにしていた。

 

9月に入りだんだん期限の30日が近づいて来た。

 

9月の11日に、子供創造センターで古田木綿子さんのワークショップがあり、僕のワークショップの時に手伝ってくれたので、今度は僕の番と、古田さんの手伝いに行った。

古田さんのワークショップは素晴らしかった。

初めに古田さんの水の音の演奏から始まり、子供達のこころをとらえ、古田さん先生に付いて遊ぶ子供たちの姿が可愛らしく、あっという間に過ぎた充実した時間だった。

そのイベントが終わった後で、古田さんと手伝いに来ていたご主人に、マイイベントの事を話して、手伝って欲しいと声をかけてみた。

良いっすよと軽く了承してくれた。

その瞬間から本格的な準備が始まった。

 

まずはパネル造り、造り易さと運び易さも考えた結果、縦154㎝横120㎝のパネルを造り、それを繋ぎ合わせる事を考えた。

10メートルにするには8枚のパネルが必要だったが、いきなりそれを作るより、現実的に考えてまずは6枚のパネルを造り、繋ぎ合わせて7m20㎝にする事にした。

来年のカレンダーがまだ出来ていなくて、頭がモヤモヤする状況だったが木材を買いに行き、暑い中、騒音が出るといけないと作業スペースを締め切って、木材の切断、終わると接着して釘で仮止め。

普段大きいのは一枚か二枚作れば一仕事といったところを、6枚作るとなるとさすがに大変で、何やらお祭りのような1週間。

 

途中台風14号が新潟を通過する。

フェーン現象で35度迄上がって南西の強風が吹き荒れる。

PCで天気予報を見ると今晩から急に涼しくなるらしい。

夜中の1時過ぎにシャワーを浴びながら虫の声を聞いて、夏の終わりを感じて少し切なくなる。

寝る前にはまだ暑かった。

この後雨が降るというので、風の吹き付ける南東側の窓を締め切って、北西側の窓を開けて眠りについた。

朝方暗いうちに目が覚めた、驚くほどの強い風とともに雨、気温が下がり少し開けておいた北西の窓から雨が吹き込んでいた。

風向きが変わるのを実感した体験だった。

 

古田さん夫妻が土日が空いているという事で、24日か25日にイベントの日と予定にして、

次の台風が過ぎて、天気が安定する25日をマイイベント実行の本命にする事にした。

その間クリニックの仕事もこなして、24日までの日割り作業を立てるけど上手くいかないもので、少しづつ予定がづれていった。

ネットで紙を注文して、駅前のヨドバシカメラビックカメラにプリンターのインクの在庫がなく、郊外の家電量販店でインクを探して、上に貼る障子紙がなくて取り寄せてと。何度もホームセンターに足を運び、ギリギリの所で24日の夜、一通りの準備が終わり、25日の朝を迎えた。

 

続く。

25日の朝