捨て猫の島

写真展に出した作品のいくつかに「捨て猫の島」というタイトルを付けましたが、その作品に関する説明がなにも無いので少し話したいと思います。
その島は新木場にあります。
新木場の木材置き場から、橋を渡って若洲の埋め立て地にあるコンビナートや空き地に至る迄のの広大な土地に何百匹かの猫がそれぞれのコロニーを作って点在しています。
折り畳み自転車を車に載せてだだっ広い道を散策すると、あちこに猫がみられます。
その捨て猫の島の終着駅ともなっているのが、埋め立て地の先端にある若洲キャンプ場です、ぼくが訪れたのは真夏の行楽シーズンに当たり連日家族ずれや、大勢の人達がテントを張ったり、バーベキューをしたりして楽しみます。そこに彼等は現れてバーベキュウーのおこぼれを頂戴するのです。
なので、何匹かの猫達は人間に慣れて人の手から直接餌をもらったりします。慣れていないものもいて少し距離を置いて人間の行動を観察をして、こぼれた食べ物を漁ったりします。
そのキャンプ場の先には海があり、そこの長いコンクリートの波止場にはたくさんの釣り人が訪れます。
よく観察すると猫が集まる近辺に魚の死骸やら食べ残しが散乱していたりします。どうやら釣れた小魚を猫達に分け与えているようです。
ですが、猫の食べられるものばかりでは無く釣り餌のゴカイや腐った魚まで捨てて、異臭を放っています。


すいませんこの辺で、話は明日に続きます。