捨て猫の島3

きのうの話の続きです。
そんな中にも、すてる神があれば拾う神で、何人かの人が餌をやりに来ているようです。
日曜日にだけやりに来る人や、発砲スチロールのりんご箱で猫ハウスを造り、そこに餌の入れ物を置いて大量のキャットフードを入れて置いてあったりします。
あと、トラックの運転手や、タクシーの運転手が弁当の残りを分け与えているようです。
そうやって彼等もなんとか生きているようですが、中には病気に掛かってしまうものや、小さくて弱いものは食い物にありつけずに亡くなっていくのでしょう。
それが現実です。
そんな猫たちですが、自分を捨てた人間を恨むわけでもなく、けなげに生きています。


つづく。