デッサンする事

最近は山で採取した、木の実や葉を使って、絵を制作している。
木の葉だったり、木の実を割ったりして、平らな所に絵の具を付けて、画面に押し付け模様を描く。
立体的な実などをワンポイントに、鉛筆で描写する。
これが少し楽しくて、次はあの木の実を描こうとか、イメージが広がっている。
今日はトウモロコシが題材で、身を包む葉や、毛、実と表情が豊富で、楽しい。
鉛筆デッサンは、大学受験のために予備校で勉強をした。
その頃は、受験の為の基礎訓練が全てで、デッサンが上手くなりたいと日々努力していた。
たかが、予備校の中の狭い世界の中なのだが、そこにも競争があり、ライバル達の中からなんとか抜け出そうとがんばった。
大学に入ればほとんどデッサンに触れる事も無くなり、課題に対する表現も各自自由になった。
僕は3年になると絵を雨に当てて作品を造ってもらう抽象画を制作して、現在もその行為を続けている。
その後、予備校の講師を長年させてもらった。
大学受験のための基礎知識は、なかなか頭から離れずに、片隅の何処かにしまわれていた。
最近、その頃の事を思い出しながらデッサンをしている。
二次元の平面上に、三次元に物が表現出来てくる驚きが楽しい。